海と傷のこと

カテゴリー: すみっこ

またFBで感想をもらって、色々考えさせられた。

大枠は、「新作「海と傷」完成した。」で書いたことの延長ではあるんだけど、いまだにこの作品には考えさせられる。

後悔しているというより、考え尽くして解決しきってないという感じ。つまり問題が大きくて、終わってもまだ終わってない。

で、俺と小説とが乖離していたのに今更気づく。あの作品の終わり方について、読んでくれた人の解釈の方が、俺の解釈よりも自然だったりしたから。

具体的には、最後になって俺は意識のレベルで考えすぎていたり、怖じ気づいたりしていたようだ。エピローグを削ったときにもそれが分かったんだけど、今またはっきりと気づけた。

俺は今の形、エピローグのない形、あの終わり方、でずっと描こうとして、物語を紡いでいたのに、最後になって日和ってエピローグ付け足しちゃったな、と。そのせいで自分の意識の中でも、作品の姿がうまく見えなくなっていたな、と。自分のやったことに怯えたというか意識の方で非難したというか。

手を入れたい気もするけれどまあそれはしない。あれがあの作品の姿で、いつまでも多分、終わらないんだろう。それが俺にとっての海と傷。

アイスファンタジーに比べると、そういう点で多分、失敗作だろう。アイスファンタジーはコントロールしきった、すべてを注ぎ込んだ感があるから、俺のテイストみたいなのも存分に出ている。それに対して海と傷は、物語の方が俺に入りきらなかったような、俺を越えたところがある。コントロールしきれなかった。書ききれなかった感じもすごくある。つまり大風呂敷を広げてしまった。が、それ故に色々なものが見えた気もする。

と、ぐだぐだ書いたけど、多分これで、あの作品について書くことはなくなるだろうな。考え続ける気はするけれど。

公開は昨日で終わらせたんだが、お送りすることは可能ですので、もし興味のある方がいらっしゃったら、以下のサイトからお問い合わせください。

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