超越的なものへの愛

カテゴリー: すみっこ

宗教を生み出す本能 は宗教的な行動などへの進化論的なものの見方を学際的にまとめた本。

僕は今まで国や宗教という、超越的なものへの想いを個人の問題と考えようとしてきた。そういった思いに捕らわれ、熱狂的な愛を燃え上がらせるのはその人自身の歴史や環境の問題、といったように。

そういうものでも無いということと、個々人の具体的な想いや何かと集団への影響というのは大きく異なるものというのが、よくわかった気がする。その辺りを中心に、うまくいえないが自分なりに社会学的な考え方について、何となくわかった感じがあった。院生時代などに社会学には触れていたが、今更これが社会学的な考え方なんじゃないかと腑に落ちた気がした(進化論の話だけど、社会学もたくさん取り上げられている)。信仰や愛についても。超越的なものとの関わりについても。

科学ジャーナリストのまとめたものなので、この問題について考えるというよりは紹介するという感じで、その意味では初学者にとって良いのではないかと思う。とはいえ、宗教的行動などは本能的なものであると考える側としてのまとめだけど。

これの流れで、神々の沈黙を読み始めている。そのうちそれについても書く。